懐かしくて色褪せないもの

世界が平和であればいいね

『black mirror』ドラマ

 

非常に現実的なsfドラマ。情報社会。今我々の促進される情報技術の延長線上に仮定される10年先位の未来社会。かなり残虐なシーンもズカズカ挿入するので、子供が観るようなドラマじゃないなというのは正直な感想。

 

遥か先の絵空事ではなく、我々とそう変わらない数年先の未来設定という点がポイント。進み過ぎた化学技術に対する反駁かと思いきや、ドラマの作りは、ただただrealityを持たせることに重点を置いている。だから話の筋も救われない話は最後まで救われないし、逆転劇?のような構造はまずないね。要は最先端の技術が当然となった日常で起こる事件をリアルタイムで追うような、そんな魅せ方をしてる。私たちは、テレビで中継される生放送を見ているような立場に置かれる。又あんまり出てくる登場人物に感情移入もしにくいと思う。其れはドラマの構造上であって、私たちは傍観者で、未来社会の出来事が時系列で順々に羅列されるという手法をとっているからだ。

未来社会での大事件も、現代社会の大事件と同等に扱っているから、ドラマの制作者は科学文明に対してflatな見方をしている。其れは不思議なんだ。斜に構えて、私はテクノロジーに対する否定的要素を探すけれど、最後まで淡々と進行するドラマの裏に感情的気質を見つけることはできなかった。

明らかに脚色されたドラマなんだけれど、しかしドラマの枠の中でかなり中立的な立場を守っている。語弊があるけれど、ドキュメンタリーぽいんだよね。

 

 

非常にショッキングなシーンが多いので元気な時じゃないと観れないです。

もっと泣いたり笑ったりが分かりやすいドラマの方が好きだったりもする。