懐かしくて色褪せないもの

世界が平和であればいいね

『ed wood』映画

 

 

オモシロいよね~。B級のさらに下の謂わばC級映画ばかり撮った監督の話なのだけれど。

ed wood という監督は実在していて、けれど後年酒で身を持ち崩してたらしいです。

どれだけ面罵されてもめげない彼の楽観的価値観にも限界があったのでしょうか?

 

ed woodの監督の仕方は型破りで、撮り直しもしないし、見せかけと誑かしで時間を埋めるし、辻褄も合わないストーリーだし、悪く言えば「チャランポラン」なつくりなのです。でも映画を作り続けて、寧ろ快く明け広げに続けた。やっぱり本人が楽しく作ることが第一だし。だから不思議とed woodの周りには人が集まって、彼は無計画に知人を起用するからいよいよ作成された映画は混乱を増します。蛸につぶされて、ロボが死んでしまったシーンや、ベラ・ルゴーシェを騙るために顔下半分を隠して演技するシーンなどは、私は笑ってしまいました。そう考えると長編のコメディ映画と採れるんでしょうか。臨機応変な柔軟な面白さを追求した人です。計画された緻密な面白さと、アドリブのような無計画の面白さの二種があると思っていて、この映画は明らかに後者ですね。

 

 

ed woodを救っているのは間違いなく彼の持ち前の明るい気質ですよね。其れが映画の本質だとも思います。純粋に自分が面白いと思ったものを撮るという。万人に受けるためにはその映画を均していかないといけないから。B級映画が面白いのは、世間の面白さの安定性の範疇から逸脱するからだと思います。其れは多くはマイナスへの逸れであって、しかし時にはプラスのズレであったりもするでしょう。B級若しくはC級映画の一定数は世間を無視した自己本位・身勝手を中心に据えていて、だからこそ独特な映画が撮れるのだと思います。

 

 

人類にとってB級映画は絶対に必要!!