懐かしくて色褪せないもの

世界が平和であればいいね

寿限無寿限無を最後まで言えない……。

此の弱い精神をつなぐために、其の生命を原動力として行った行為の帰結は素晴らしい筈なんだ。

ということを日々何処かで感じ取っている。

やらないよりはやった方がよく、けれどそのやったでは不完全だと思う。其の原因に気づいた時から新たに世界は移り変わる。

 

やはり此の雲間は何処か不完全ででも其の不合理が何処か懐かしく。いつも通った並木道も数年たっただけで新鮮な驚きを忘れてしまう。予定調和に近づいて不可思議性を見落としてしまう。

 

ハンバーガーなんて異国的な言葉、私は知らなかった。

 

自分が傷つくことなく芸術的なものは創り出せ得ない。芸術とは時に痛切な骨肉と呼べよう。コンプレックスや矛盾をなままな儘紙片上に曝け出す勇気がいる。

けれど内面の苦悶が大きければ、其れだけ真実味も色濃く出るから。

人間は大いに苦悩して葛藤して、其の出口が芸術なのだね。

 

無限について考えてみたいと思う。無限は思考上のみで実現可能な哲学だ。

けれど不可能ではないんだね。静かな夜半に考えこめばいいのだから。

あるいはファストフード店のプラスチックの椅子の上で……。