昔、心理学の先生が言っていたのは
「笑うから楽しいのでしょうか、楽しいから相好を崩すのでしょうか?」
「泣くから悲しいのでしょうか、悲しいから涙を流すのでしょうか?」
という説話でした。
少なくとも其の片言は私の心に留まりました。
その日から今日まで私は考えてみました。行為が先か感情が先なのか。
自分の日常生活を観察した結果、「笑顔」に理由は要らないと結論付けました。つまり笑いは現場の状況というよりも本人の意思に惹起される部分が大きいということです。
どんな過酷な瞬間でも意図的に口角を上げることはできます。そうすると不思議ですが本当に楽しくなってきました。きっとお金があるとか価値があるから笑えるのでなくて、笑うことは自由意志によって無限に創造可能な対象です。
「笑顔」は無条件
「感情というものは自分の内側から湧き上がってくる主体的な要素であって、自由に外界を塗り替えていけるんだよ!」という視点に立脚した作品もたくさんあって……。