懐かしくて色褪せないもの

世界が平和であればいいね

しょうもない詩『蜂蜜と宇宙』

               

              『蜂蜜と宇宙』

 

 

 私は1秒間に自己の臓器から湧き上がってくる蒸気を見た。その瞬間は目前というよりも、眼球の奥と現象を深宇宙で結んでいたのだ。部屋の色はキャラメル色が溶けて透明な無地が無制限に連なっている。星という岩石の塊が対照の役割を位置している。

 

 何故きらめきなんだろう。黄色で光で輝いているんだろう。其れは人間と想像力の石コロが関数だからなんだ。スプーンの内側に蜂蜜を押し入れて掻き回してご覧よ。液体であることが涼しさでないんだ。人間の淵をヒタヒタと湿らせている。此の延長線上という放物線は潔く撓んでいる。もうすぐにでも遠回りしそうだ。

 

 君たちは人間の核から飛び出て、その上人々を追い越して行ってしまうんだね。夜通しに対する外燈。地面を流れる砂。伝う水流の温かさ。倒錯しかかかっているんだ。宇宙的地表とスローモーションの動作。欠けている破片を靴の裏底で蹴った。此の反面は次々崩れ行き、赤銅色のガレキの山々が出現した。底を這う蚯蚓の匍匐が頭に上っては消えて行く。完璧に忘れようとしているわけではない。けれど,7割忘れたとして3割に正当性はあるの。

 

 数字たち◦指たち◦、踊りださなければ不完全だ。人間から切り離された独立の動力を持っているのだ。タクタクタクと止まりながら,脳みその襞は逆向きに遡及している。そう,だから其等が止まりながら形成しているうちは不利益なのだ。出発地点には主体性が何物かをなさんと欲する。恋人が横たわっている。女々しいのだ。

 

 情動の蒸留が意識を手前まで引っ張ていく。入れ替わり立ち替わり交代する意識。位置の運動という考え方も又妥当だ。さざ波だった血流に君はかぎ針を引っ掛けて、躍動を大きくする。上に斜にそして下に。グルグルと電気信号をやり取りする。

 

 

 

 

 

        

 

     ああ、ひどいひどいひどすぎる!!!