懐かしくて色褪せないもの

世界が平和であればいいね

岡田斗司夫さんの講演『OTAKU is dead』を見た備忘録…

岡田斗司夫さんのことは全然よく知らないんですが、其れでも私なりに色々勉強になることがあったので書きました。

 

”オタク”の定義がもうカッコいいですね。“オタク”とは”例え嫉まれても自分の好きなものを貫くことのできる精神力と実力を兼ね備えた人である”‼と定義するのです。其れだけの熱意、つまり自分の好きなものを皆に分かってもらいたいという原動力によって外界へ開いていける天真爛漫さを持つのです。

好きなもののジャンルが狭められて、好きな人同士の関係が隔絶されつつある現代。多分其れは”オタク”や趣味という限られた問題ではなくて、日常或いは人間存在の根底に関わっているはずです。私たち一人ひとりの対象への愛着・執着が減ぜられている??のでしょうか。

まあ其れは分かるんです。人間の生命根本からひっくり返してやろう、という未来を眼に刻み付けて始める動機を…。様々に周囲は定義し尽くされている……。本当に自分が好きなことを好きなだけやってやるぞ……!もちろん其れは実際の様々な制約の裡で行われる訳だけれど。其の自分が好きなものをやる理由は、単に自己の裏側へ留めて置くだけでなく、「何よりも世界の誰一人にも知ってもらいたいんだよ」という欲情であると正当な定義を誤らないようにしよう。世界の皆に自分の美しいと思ったものを分かってほしいんだ、発信したいんだと。自分一人が意識しているだけでは遥かに不十分なんだ…。

原因は自分自身の裡に持っていること、そして其れは全然自分勝手でいいんだ。

 

オタクであるためにはきっと相当な勉強家であらなければいけないでしょう。自分が好きなものも嫌いなものも全て含めて。SF世界の話なんですが、昔はSFを理解するために1000冊読んでやっと少し分かる位という基準であったそうです。其れくらい一つのことに熱中することが許されて、又当然と思われた時代なのでした。SF世界を記憶して創造して発信してそうしてやっと、多分其の世界の一員になれたのだと思います。SFって何だか楽しそうですね。純粋に私が今まで読んだ本って、恐らく100冊にも至らないと思います。其れも文学が多いですし……。何だか凄く勉強したいな~~という気分にさせられました。

 

 

 

本でもテレビでも好き嫌いが多いので、分け隔てなくいろんなものに触れてみようかな~~と思う私なのでした。