懐かしくて色褪せないもの

世界が平和であればいいね

2022-01-01から1年間の記事一覧

『アンダルシアの犬』

普段自分が観た映画や読んだ本を雑記帳に漫ろにメモしているんですが、其の備忘録から、……。書いちゃえ。書いちゃえ。 『アンダルシアの犬』 狂気的な映像美術である。フランス語を解しなくても見れるという点は評価すべきだよね。つまり人体・大脳皮質の不…

言葉を回す

不思議なことだけれど 愛情よりも情愛と呼びたい。 情熱よりも熱情と呼びたい。 此れは感覚的な問題。 闘争と逃走 甘言と諫言 いとしい と いとわしい 此れは遊び。

寿限無寿限無を最後まで言えない……。

此の弱い精神をつなぐために、其の生命を原動力として行った行為の帰結は素晴らしい筈なんだ。 ということを日々何処かで感じ取っている。 やらないよりはやった方がよく、けれどそのやったでは不完全だと思う。其の原因に気づいた時から新たに世界は移り変…

『home land』season1

此のドラマは面白い。 面白いのだけれどどうも単純な面白さでは形容できない。例えば、『インディー・ジョーンズ』やドラマ『メンタリスト』を見て私は素直に面白いと思う。けれど其れは感動ではない。 反対に、『ワンダフルライフ』や『ダンサーインザダー…

月の影を踏んで

文章を書くことによって、辛うじて生命を宜うことができる、そういった人々もきっといるのだ。と今はそう思います。 「美しい」光景を「美しい」と形容してしまえば、その美しさは消えてしまう。何だかそんな気がします。 一日が終わるときに、「今日はいい…

『幻の光』

『幻の光』。是枝裕和監督の映画です。 多分、是枝裕和さんという方が、人間の平凡な日常と其の裡で醸される感情の機微ということに鋭敏な感覚を持っているのだと思います。 『幻の光』は、一人の人間の平凡な日常に対して重点を置いていると思います。 ただ…

八島藤子 『私は広島を証言する』

其の最後の一節でも私は忘れてはならないと思うのです。 ……… わたしは生き残った広島の証人として どこへ行っても証言します。 そして「もう戦争はやめよう」と いのちをこめて歌います。 ……… 此のいのちをこめてと何故綴れるのでしょうか? こころをこめて…

自分で自分を肯定するって……不可能かな?

広大な大地は赤々として限りがなく、 蒼穹は悠長に青々と繁っている。 生命の挽歌。 若しも私が百万光年の道のりを歩くとしたら、 たった一つの失敗や成功にくよくよしても仕方がないだろう。 コップの水が零れたからといって、若しくは足りないからといって…

泣きたいぐらい美しくて…美しいぐらい悲しくて…って多分初めてビデオを観た人は思ったと思う

今まで、余計に時間の掛かることや無意味なこと諸々っていうのはよくてギリギリevenで何方かと言えばマイナスだよなって考えていました。 でも寧ろプラスなのかもしれません。何となく、何となく其の可能性を感じました。 例えば一生の人生の中で、本を10…

私なりの向き合い方

私は「永遠」って存在すると思う。反対に永遠という仮定からしか人類は誕生しえないと思う……。 何か物事を始めるときに、其の瞬間は永遠に続くつもりで行っている。もちろん全てのものは有限なのだけれど、思想の上では限界を設けないでいたい。 有限回の中…

不完全な儘でありたい

足りていないこと、欠けていること、などなど欠如によって此の世界は補完されている部分が大きいと思う。 ”欠如”と”充足”は善悪論の対比ではなくて、其れ等はただ均一に存在するだけのものだ。 今現在の主流を見ていると、此の”欠如”を満たそうという流れが…

inputとoutputの比率がおかしい彼

自分の情報の受容と伝達のバランスが歪だってことは知っているんだ。頭悪いことに最近気づいたよ。 だから、ブログを書くっていうのも其の一つの対処法なんだ。自分が文章を書くこと其の物が一つの代替行為であると思う。詩を書いたり…小説を書いたり…。 『…

三浦綾子さんと曾野綾子さんを混合していた話

私は今日まで、三浦綾子さんと曾野綾子さんは同一人物だと思っていました。 名前がそっくりであることと、二人とも作風がキリスト教っぽい感覚があるので同じ方だと勘違いしていました。 三浦朱門さんと結婚された方が曾野綾子さんなんですね…。 尚更紛らわ…

心理学に於ける因果関係

昔、心理学の先生が言っていたのは 「笑うから楽しいのでしょうか、楽しいから相好を崩すのでしょうか?」 「泣くから悲しいのでしょうか、悲しいから涙を流すのでしょうか?」 という説話でした。 少なくとも其の片言は私の心に留まりました。 その日から今…

昨日より幾らかは

記録することの内側には私が存在する。 記録するってことは、つまり自分を肯定することだと思う。 だって、態々紙に記すぐらいは価値があるってことの証明なのだもん。 自分の小さな小さな一歩を肯定できないときに、人間は危ういと思うな。 少なくとも私は…

言いたいことは山程あって

◦車の免許を取ってから、何時の間にか一年ぐらい経っている…。 普通だったら「時が経つのは早いな~。」とか頬杖ついて呟くのでしょうか?でも昔読んだ本に”時間は人間が其れを過ごして後に振り返ってみて初めて存在するのである…”とか云々かんぬん書いてあ…

パチンコ玉と空間認識

人が話すのを聴くにつれ、矢張り其処に取り立てて議題はなかった。 パチンコ店は当然鐚一文儲からぬ場所だと思っていた。しかし其れによって生計を立てる玄人もいるのであるから、一律に括るのもどうかと思うのだ。 不思議に思っていたのだけれど、「換金」…

『茶の味』と三角形の合同条件

其れは『茶の味』であったか。 在り来たりで当たり前で代り映えしない日常を切り取った瞬間こそ芸術であるのです。普段発する言葉・影・二の腕さえもが、芸術となって止まないのです。 「なんでなの~なんでなの~なんであなたは三角定規なの~」 日常の内側…

上岡龍太郎さん

上岡竜太郎さん 舌鋒鋭い、昭和時代~平成前期に活躍した司会者 2000年に芸能界を矍鑠と引退…。 古代史が専門? 占い師・宗教家・超能力者などに対して非常に懐疑的。 其の鋭い切れ味の話術は、言葉の面白さを伝える。 「本を読む、人と話す、街へ出る……その…

岩井俊二,儚い『vampire』と夜明けのバス

電車に揺られながら時々思うことは、此の儘どこか知らない街へ迷い込まないだろうか…ということです。車体が霧の裡へ包まれて明後日の方角も分からない街へ…。 『vampire』は岩井俊二監督の映画です。 以下詩的あらすじ ■一人の女の子は死にたいと願っていま…

しょうもない詩『蜂蜜と宇宙』

『蜂蜜と宇宙』 私は1秒間に自己の臓器から湧き上がってくる蒸気を見た。その瞬間は目前というよりも、眼球の奥と現象を深宇宙で結んでいたのだ。部屋の色はキャラメル色が溶けて透明な無地が無制限に連なっている。星という岩石の塊が対照の役割を位置して…

電話広告と其れを中々切れない日々

電話恐怖症でもないですが…電話が急に鳴るとビクッとしますよね?だから身体的にあんまり好ましいものでもないのですけれど。其れでも頑張って電話に出ます。 今日は朝に2回電話が掛かってきて、2回とも広告の電話でした。廃品回収の電話で「何かいらないも…

サルトル『実存主義とは何か』

ただでさえ億劫なのに……。 どちらかと言えば考え込んでしまうタイプの私が、”行動主義”を見出した著作、其れはサルトルの『実存主義とは何か』です。実存主義なんて知らないよ、という前に抑々私自身知らないのですから。たった百四十四ページに過ぎない鴻毛…

岡田斗司夫さんの講演『OTAKU is dead』を見た備忘録…

岡田斗司夫さんのことは全然よく知らないんですが、其れでも私なりに色々勉強になることがあったので書きました。 ”オタク”の定義がもうカッコいいですね。“オタク”とは”例え嫉まれても自分の好きなものを貫くことのできる精神力と実力を兼ね備えた人である”…

sally rooney『normal people』と口下手な私

『normal people』は小説であり、BBCでドラマ化もされています。 どちらも素晴らしいです。 私はドラマを見て、余りに感銘を受け、思わず小説も買ってしまいました。 多分今までに読んだことのある洋書記念すべき3冊目です。 1冊目が、私の祖父が持っていたj…

世界に一つだけの映画『wonderful life』について

『wonderful life』は,是枝裕和監督の映画です。 だと言うだけでは良さは全く伝わらないので…。何となくのあらすじを。 人が死んでしまう前に、実は誰しも別の世界に出会うのです。其の世界は、温暖で柔らかで、駅の待合室のベンチがあって、座った時の妙な…

"時間”と”ベルグソン”

ベルグソンの著作なんて読んでないのです。ただチラッと見ただけです。チラッとチラッと。図書館で借りて来たはいいものの、読み飛ばして、其の儘いつもの返却コースを辿りました。 だから9割9分自己解釈の雑記です。 時間っていうものは存在すると規定して…

百マス計算と9の段について

小学生の頃にやった100マス計算って懐かしいですよね。 インドの人は、2桁×2桁の計算まで全部覚えるらしいですね。 とか何とか言って此の話を至る所で聞くので、私も「それじゃやってみるか」ということで、2桁×2桁用ののマス目を書いて徒然にやってみた日々…

人間的なあまりに人間的な『二等兵シュベイク』

『二等兵シュベイク』はハーシェク作の小説です。 第一次世界大戦か第二次世界大戦か良く分からんですが,(許して),戦乱の世の中にチェコの国内で生き抜いた二等兵シュベイクの物語です。 小説のジャンルとしてはユーモアが溢れに溢れています。 日本に於ける…

謎かけ風漫談part2

此れは、私の妹が考えた話です。 昔私に考えながら話してくれたものをうろ覚えながら記してみます。 ある処に、普通の平凡な男の子の兄弟がいました。二人とも小学生なので、毎日学校に通っています。ところが、ある時弟の身に不思議なことが起こりました。 …